2008年7月号 連載 [policyの極意 第3回]
公務員制度改革基本法が6月6日に成立した。明治の元勲、山縣有朋以来の110年ぶりの大改革と言われる。確かに戦後の公務員制度は、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)占領時に建前としての国家公務員法などがつくられたものの、戦前からの制度や慣行が建前の法律とは別の形で維持されてきた。今回の改革法案も今国会成立は難しいのではと言われていたが、大きく動き出したのはなぜか。公務員制度改革は、昨今のように官僚不祥事が頻発するなかで世論の支持率が高い。ある調査では80%以上の支持がある。与党は法案を提出した。野党がつぶすのはまずい。野党が修正して法案の成立に前向きになると、与党もそれを受けざるをえないというメカニズムだ。この意味では、与党側から法案を提出できたことで、大きな流れができていた。といっても、官僚が忌み嫌う法案をどのように提出できたのか。まず、担当大臣 ………
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