副都心線のダイヤが乱れに乱れている。あまりに複雑すぎる運行形態に「大丈夫か?」の声。
2008年8月号 BUSINESS
池袋、新宿、渋谷を結ぶ動脈として鳴り物入りで開業した都心最後の地下鉄新線、東京メトロ副都心線の運行が、乱れに乱れている。6月14日の開業から半月で、ダイヤどおりに走れた日はわずか1日だけだった。少なからぬ関係者が、開業前から「副都心線は本当に大丈夫か」と心配していた。東京メトロは「ダイヤの回復策は入念に訓練している」と説明していたが、実際には悪い予感が的中した。誰が見ても、運行形態があまりに複雑すぎるのだ。副都心線は、今回開通した池袋―渋谷間に、既存の和光市―池袋間をつないで運行される。東武東上線、西武池袋線、東京メトロ副都心線、有楽町線から車両が乗り入れ、小竹向原駅を交点にしてX字状に行き来する。このため小竹向原駅の上りホームを出る電車の振り分けは6通りにものぼり、車両もばらばら、編成も10両と8両がある。相互乗り入れが普通の東京の地下鉄でも、 ………
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