2008年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
旧カネボウから日用品、漢方薬、食品事業を引き継いだクラシエホールディングスが7月、現社名に変更して丸1年を迎えた。ところが、大株主のアドバンテッジパートナーズ、MKSパートナーズ、ユニゾン・キャピタルの国内3ファンドが水面下で進める3事業の一括売却交渉が難航し、事業の切り売り案が浮上してきた。一体再生に固執する経営陣との間に亀裂が広がり、前途に暗雲が立ち込めている。クラシエの経営陣は一貫して「事業の切り売りは、ブランド価値が離散する」(幹部)と抵抗してきた。3ファンドも経営陣の意向に配慮を示し、今春から3事業の一括譲渡先を募った。しかし、関係者によると「米ジョンソン&ジョンソン、米P&G、蘭・英ユニリーバなど海外勢が興味を示したものの交渉は不調に終わった」とされる。国内3ファンドは06年2月、クラシエの全株式を取得し、完全子会社化した。すでに花王がカ ………
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