世界一の座目前で1~3月は124億円の赤字に転落。泥縄で生産体制を変更し、慢心を克服できるか。
2008年8月号 COVER STORY [巨人のアキレス腱]
トヨタ自動車は7月10日、米国での生産体制の変更計画を発表、大減産に踏み切る。米国経済の不調とガソリン高騰により、トヨタが収益源としてきた大型ピックアップトラックや大型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の販売不振が主な原因だ。計画によると、2006年に稼働したばかりのピックアップ専用のテキサス工場での生産を8月から3カ月間全面停止。さらにピックアップやSUVを製造しているインディアナ工場、大型エンジンのアラバマ工場でも3カ月間一部中止する。1980年代後半から米国での生産を加速させてきたトヨタが、販売不振から操業停止に追い込まれるのは初めてだ。トヨタが6月中旬に内々で立てた減産計画では、テキサス工場は14日間、インディアナ工場は6日間、アラバマ工場は5日間の操業停止のはずだった。それがわずか1カ月足らずで減産が拡大した。米国市場の落ち込みがいかに深刻 ………
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