史上初「19歳の井山裕太」が囲碁名人戦に挑戦

5歳の時にテレビゲームで覚え、8歳で小学生名人。以来、向かうところ敵なし。将棋界の羽生に匹敵する天才か。

2008年9月号 LIFE

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囲碁愛好家にとって、愉快なことではないが、わが国の碁を取り巻く状況は決して明るくない。第一は趣味の多様化による囲碁人口の長期的低落である。つい30~40年前まで、職場の昼休みは碁盤を囲みながら食事をとるのがごく普通の光景だったが、今はまったく見られない。10年ほど前の『ヒカルの碁』ブームで若者の碁離れに一時的な歯止めはかかったようだが、尻つぼみの傾向は変わらない。かつては大ざっぱに1千万人といわれた囲碁人口も、その半分、いや本当はもっと下だろう。第二に、これが暗さの大きな原因だが、国際棋戦での日本勢の不振である。一番の伝統と権威を誇る世界選手権・富士通杯を例にとると、11年前に小林光一が優勝して以来、ずうっと韓国、中国勢の天下を許している。日本勢は準優勝はおろかベスト4に勝ち残れないこともしばしば。これでは「国技の囲碁」も形なしである。国際棋戦の ………

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