北京五輪を「信仰発揚」の場とする創価学会ら

2008年9月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]

  • はてなブックマークに追加

「北京出場! 門徒アスリートにエール」。浄土真宗本願寺派(西本願寺)の機関紙「本願寺新報」8月1日号を開いたら、こんな大見出しが躍っていた。北京五輪に出場が決まった門徒(信者)を特集する記事だ。フェンシング女子個人サーブルの久枝円、競泳女子200メートル平泳ぎの金藤理絵、競泳女子800メートル・フリーリレーの高鍋絵美。各選手のコメントを写真付きで紹介している。ただ、筆致は淡々としており、所属寺院の明記がなければ記述内容は一般紙と変わらない。このあたりが教団カラーを強調しない、伝統仏教らしい奥ゆかしさか。一方、それに比べて熱いのが新宗教。特に創価学会の機関紙「聖教新聞」8月5日号は、信者の出場に関して大きくスペースを割き、池田大作名誉会長の激励スピーチを中心に大展開している。池田氏は胡錦涛国家主席の訪日の際に対談したほど、中国との関係が密接で、北京 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。