2008年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
11月で就任丸1年を迎える岡田邦彦名古屋商工会議所会頭(松坂屋会長)の評判が冴えない。名古屋の名門企業、松坂屋の出身で、大丸との経営統合を決断するなど前評判は上々だったが、中部財界のトップとして「何をしたいのかさっぱりわからない」という不満の声が聞かれるからだ。ここ数年、「経済規模で大阪を抜き、元気な名古屋」と喧伝されてきたが、足もとを見ればトヨタ自動車の減産に原油・原材料の高騰、中小企業の倒産も増え、地域経済の減速が明らかになってきた。おまけに路線集約と減便が相次ぐ中部国際空港の2本目の滑走路建設など厄介な問題が山積している。名古屋のある財界人は「岡田さんの話は長くて具体性がない。中部財界の危機感の乏しさ」とバッサリ。「名古屋で財界人が新提案をすれば、言い出しっぺが汗をかき、おカネも出すのが不文律」と言われ、J・フロントリテイリングの傘下 ………
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