2008年9月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
7月8日、大塚製薬の持ち株会社、大塚ホールディングス(HD)が発足した。その大塚HDが7月下旬に大鵬薬品工業、大塚製薬工場、大塚倉庫を100%子会社化し、大塚製薬とともに4社を並列にぶら下げると発表した。各事業の業容拡大や国際化、さらには業界再編を睨んだ経営組織の変更だ。1963年創業の大鵬はもともと大塚製薬の連結子会社。大塚製薬の医療関連事業の売上高は約6400億円(08年3月期)。大鵬の売上高は約1330億円(07年6月期)だが、抗がん剤では国内トップを誇る。また、国内製薬企業としては珍しく医薬品卸32社が33%の株を保有する。大塚HDは、株式交換を実施し、09年1月には卸32社が大塚HDの株主になる予定だ。大塚製薬工場は大塚製薬の生産部門であると同時に四国で医薬品を販売し、両社は協業関係にあった。しかし、大鵬は大塚グループでありながら医薬事業での協力関係がほとんどなかった。 ………
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