あのペンギン・ブックスが出会い系サイトを開設

2008年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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「ここで出会い、そして昔ながらの恋文書きにふけりましょう」

こんな謳い文句を掲げて、英老舗出版社のペンギン・ブックスが8月、米出会い系サイト最大手のマッチ・ドットコムと提携し、出会いの場「ペンギンデーティングサービス」を開設した。相手の個性を知る上で、本の選択は身長や星座などよりずっと参考になるとして人気を集めている。同サイトに入ると、自動的にマッチ・ドットコムのサイトにつながる仕組み。自己紹介の欄には「最近、読んだ本」を書き入れるコーナーがあり、本の題名をキーワードに相手を検索することができる。マッチ・ドットコムに直接登録した人とも交流できるため、裾野は広い。

英国では出会い系サイトにまつわるネガティブなイメージが薄れる中、競争が激化している。昨年は、「デーティング・ダイレクト」が誕生し、マッチ・ドットコムに正面から挑戦状をたたきつけた。

新聞系の出会いサイトも地味ながら評判を高めており、各サイトとも一人でも多くの登録者を獲得しようと懸命になっている。ペンギンでは、店頭に並ぶ200万冊を超えるペーパーバックの最終ページに同サイトの広告を挿入するほか、著名な作家にサイトにまつわる記事の執筆を依頼するなどして知名度を上げる計画という。

   

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