2008年10月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
広東省が独自に対外的経済関係を発展させようとしている。9月3日から広東省共産党委員会書記の汪洋氏がインドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナムの4カ国を歴訪する初の外遊へと出発した。公式には歴史的に関係の深い広東と華僑華人社会との連携を強化し、投資を呼び込むのが狙い。最近、東南アジア各地への進出が目立つ広東出身企業の現地進出をさらに促す狙いもあるとされる。広東省がいずれ東南アジア諸国連合(ASEAN)に関与していく布石と思われるのは、最近の台湾の動きによる。馬英九政権誕生で、従来のオブザーバーではなく、正規メンバーないしそれに近い立場でのASEAN加盟を狙う動きを顕在化させている。当然、中国当局の横槍が予想されるが、仮に台湾がオブザーバー以上のポジションを得ることを中国が容認する場合、同様の立場を広東省が得ることを北京も認めざるをえなくなる。汪 ………
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