2008年11月号 連載 [メディアの急所]
新聞経営の柱である広告収入の減少が止まらない。朝日、毎日、読売、日経の今年1~8月の月別広告段数を見ると、前年同月を上回ったのは2月だけ。それもぎりぎりの対前年比100.1%だった。その他の月は92.9~98.7%で推移、前年割れが続いている。 北京五輪効果が期待された8月も、中国国内の政情不安や四川省の大地震などで伸びなかった。9月以降は米サブプライム問題に端を発する世界景気の後退で、企業の広告出稿は減る一方。米大手証券の破綻、日米欧株価下落が追い打ちをかける。「松下電器など大手企業の社名変更と総選挙『特需』で食いつなぐ」(大手紙広告局幹部)算段だったが、金融不安、景気後退の深刻化から麻生政権が解散権を行使できず「お先真っ暗だ」(同幹部)。日経の広告シンクタンク「日経広告研究所」が7月発表した08年度予測によれば、新聞広告費は15%減となる見通し。雑誌6%減 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。