日経が「コアタイム記者制度」を導入

2008年11月号 連載 [メディアの急所]

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日本経済新聞が、9月から編集局の記者を対象に異例の「コアタイム記者制度」を導入した。コアタイムを午前11時から午後9時までの間に設定し、極力この時間帯で仕事を終えるようにする、というものだ。新聞記者といえば夜回り、朝駆けを繰り返し、休日返上で特ダネを拾うのが日常業務。そんな職場にコアタイムを導入するのは業界でも初めてだろう。波紋を呼んでいるのは、対象となる記者が文化部や解説部などではなく、ニュース部門に及んでいるからだ。産業部では金融危機で破綻が相次ぐ経営・中小企業グループや、生き馬の目を抜くIT業界を担当するネット・メディアグループ、消費産業部では、ゲーム業界などを受け持つサービス・エンタテインメントグループまで含まれる。担当記者には「我々のネタはニュース価値が低いのか」という不満がくすぶっている。会社側は企業合併などの重要局面では時間外を ………

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