2008年12月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
ブッシュ米政権が北朝鮮に対するテロ支援国家の指定を解除すると発表した10月12日、直前まで解除を知らされなかったゴードン・ブラウン英首相のもとには、その数時間後に英対外諜報機関MI6から報告があがった。それによると、北朝鮮が黄海に向けていつでも発射できるミサイルを10基配備しているという。単発でも複数の一斉発射でも可能な態勢で、核施設の無能力化の進捗状況を調査する国際原子力機関(IAEA)要員の立ち入りが拒否された寧辺の核施設から「疎開」させたものだという。MI6や欧州の諜報機関の間では、金正日総書記の健康不安説や北朝鮮側の核無能力化の真の意図についての推測が飛び交っている。北朝鮮は立て続けに撮影日不明の総書記の写真を配信したが、総書記が姿をみせなかった10月の労働党創建63周年の記念行事がこれまでになくひっそりしていたと、参加した各国外交官も報告していた ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。