不可解なクリスタル買収劇。仕組んだ会計士の周辺には、極真空手の館長らが浮かぶ。誰がしゃぶったか。
2008年12月号 DEEP
規制緩和を追い風に「人材派遣」と「介護」で時代の寵児となったが、2007年以降、数々の違法行為を指摘されてグッドウィル・グループ(現ラディアホールディングス)の経営から離れ、今はニューヨークで逼塞している折口雅博・前会長の周辺がにわかに騒がしい。今度は、一世一代の大博打といわれた人材派遣最大手、クリスタルグループ買収に関する疑惑である。06年10月、約5千億円の売上高を誇るクリスタルを買収するファンドが立ち上がり、グッドウィルが883億円(約75%)、他の投資家が303億円(約25%)を出資した。その後、クリスタルのオーナー、林純一に渡った買収資金は500億円であることが判明、差額の686億円を手に入れた「グッドウィル以外の出資者」に関心が集まった。出資分を差し引くと、単純計算で383億円のもうけ。「濡れ手で粟」とはこのことか――。国税当局はこの“浮利”を見逃さなかっ ………
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