2009年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
平成21年の干支は丑。お節とお屠蘇をいただいて牛のようにごろ寝をしたいところだが、百年に一度の経済危機ではそうも行くまい。2009年の仕事始めは1月5日。例年の4日が日曜日となるため、役所も企業も銀行も5日スタートになる。株式市場の幕開けも5日だ。そこで懸念されるのが「仕事始め」を襲う倒産ラッシュ。お屠蘇気分もそこそこに、取引先の安否の確認に走るハメになりそうだ。民間調査機関の帝国データバンクによると08年1月から11月までの企業倒産件数は1万1534件。すでに前年1年間の1万959件を上回り、年末までに1万2500件前後に増え、「03年以来の悪い水準」になる見通し。倒産件数の増加は、詰まるところ企業の資金調達環境の悪化に尽きる。政府は、中小企業対策の目玉として信用保証協会が100%保証する6兆円の保証枠と、3兆円の緊急融資枠の計9兆円の金融支援を打ち出したが、すべての中小 ………
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