2009年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
中堅マンション分譲のモリモト(東証2部、東京)が、今期第2四半期決算に監査法人の意見表明が得られず、11月28日に民事再生法を申請した。関係者を慌てさせたのは、同社が08年2月に東証に上場したばかりで、IPO(新規株式公開)からわずか9カ月後の破綻だったこと。とくにモリモトは(新興マーケットを経ず)審査が厳格な東証の本則市場に直接上場し、08年のIPOの注目銘柄だった。それが1年足らずで破綻したため「前代未聞の失態」(証券関係者)との声が上がった。不動産クラッシュの真っ只中での破綻とはいっても、新規上場にお墨付きを与えた東証や主幹事の大和証券SMBCの面目は丸潰れだ。その大和SMBCは、9月にも主幹事先の破綻で失笑を買ったばかり。同社が主幹事を務めた電子部品製造装置の新興企業、プロデュース(ジャスダック、新潟)が、9月中旬に証券取引等監視委員会(SESC)から不正会計 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。