2009年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
新興のタクシー会社による乗務員の大量募集が話題を呼んでいる。その狙いは「国土交通省の規制強化(増車規制)への面当て」(ある大手タクシー会社幹部)との見方がもっぱらだ。エムケイ(本社京都市)は「今後1年間に1万人の新規雇用」を発表。横浜、福岡、札幌など新規参入地域で運転手を中心に4千人を募り、京都、東京など既存営業地域でも6千人を採用する計画。この結果、エムケイの従業員は現在の3千人から1万3千人に増えるという。全国最多の6500台のタクシーを有する第一交通産業(同北九州市)も年末に、3月末までに乗務員を中心に30都道府県で計6千人の正社員を募集すると発表した。しかし、不況期のタクシー会社には募集などかけなくても自然と運転手が集まってくる。同業他社は「エムケイも第一も宣伝がうまい。実際は、そんなに乗務員を増やせるはずがなく、大量採用は増車抑制に動こうと ………
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