2009年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
政府の宇宙開発戦略本部は昨年暮れ、IHI(旧石川島播磨重工業)など民間と国が共同開発してきた中型ロケット「GX」の開発継続を正式決定した。一時は文部科学省サイドから不要論が噴出し、三菱重工業が大型ロケット「H2A」の活用をアピールする中、IHI連合が既定路線で寄り切った。しかし、エンジンの実機型テストの成功などの条件がついたうえ、三菱重工も巻き返しを狙っており、予断を許さない。戦略本部は①効率的打ち上げ、②H2Aのバックアップ、③米技術導入による日米協力関係強化――などの利点を挙げ開発推進を決めた。開発に成功すれば、商用目的以外に宇宙基本法で解禁された偵察衛星打ち上げや、米中型ロケット「デルタⅡ」の後継機として多方面で活躍する可能性を持つ。GXは03年に研究開発が始まったが、国側開発のLNG推進系エンジンの製造が難航し、打ち上げの遅れや費用増大を理由に文科省・宇 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。