中小企業を救うどころか、SFCGと一体化していた。ペイオフを人質に、二重譲渡にも平然。
2009年5月号 DEEP
2月に3380億円の負債を抱えて経営破綻した商工ローン最大手、SFCG(旧商工ファンド)が巨額の債権を二重譲渡していたことが発覚した。重複譲渡先となった日本振興銀行(上村昌史代表執行役社長)は、創業者の会長が日銀出身のコンサルタント、木村剛氏であることから、別名「木村剛銀行」とも呼ばれる。浮かびあがってきたのは「木村剛銀行」とSFCGの奇怪な癒着。とうとう木村氏は、金融の「ケモノ道」を歩くようになったらしい。二重譲渡は3月23日付の朝日新聞が報じ、翌日、東京地裁はSFCGの民事再生手続きを停止して破産手続きへと移行した。税金滞納で当局から預金口座が差し押さえられ、事業資金が枯渇し、貸金業法の登録も取り消し必至だったから、破産は当然と言えば当然なのだが、二重譲渡はさすがに関係者を仰天させた。SFCGは日興シティ信託、あおぞら信託、新生信託、オリックス信託の4行に ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。