2009年5月号 DEEP [ディープ・インサイド]
本誌が追及する“謎の中国人”の写真を入手した。3月に経営破綻した不動産ファンド運営大手パシフィックホールディングスの増資計画で暗躍、元産業再生機構専務の冨山和彦CEOが率いる経営共創基盤の最高顧問、関継軍である。撮ったのは中国・浙江省の水産企業、舟山益興海洋食品の陳紀沈・董事長兼総経理(社長)。陳によれば、関が関与した北九州の水産業者、クラレイとの取引で「20万ドルの損失を被った」という。関が日本の別の水産会社に訴えられていることは前号で詳報したが、中国でも同様のトラブルを抱えていたことになる。発端は2年前の07年1月、関がクラレイの水産課長を連れて陳を訪ねてきたこと。関はこう自己紹介したという。「私は日本の中柏グループの総帥だ。グループは日本に222の子会社があり、444の関連会社がある」「双日やクラレイは中柏の子会社だ。水産課長は7人いる秘書の6番目に ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。