2009年6月号 連載 [メディアの急所]
長らく「日経新聞」の独壇場だった日本の経済ニュース市場に手ごわい挑戦者が出現する。米有力経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」(WSJ)を発行する米ダウ・ジョーンズ(DJ)が、日本のネット金融大手SBIホールディングスとの合弁で5月中に日本法人「WSJジャパン」を設立。年内に日本語のニュースサイトを立ち上げる。WSJ本紙や投資専門誌「バロンズ」などDJの英文記事を日本語に翻訳し、基本的に有料で提供する。DJは3月からWSJアジア版(英文)の印刷・配達などで読売新聞と提携。WSJ本紙の社説、解説記事の邦訳が読売の紙面に載り始めており、日本戦略を加速している。一方、北尾吉孝社長が率いるSBIは、かつて「兜町の朝日新聞」といわれた「株式新聞」を05年に買収。日本人の証券・金融取材記者を多数抱える。WSJジャパンはDJが6割、SBIが4割出資し、DJ主導だが、社長は北尾氏が兼務する。 ………
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