2009年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
建設業界で「大成と清水が経営統合するのではないか」との噂が立っている。業績が悪化した大成建設を清水建設が救済するというシナリオの背景には、両社のメーンバンクがともにみずほコーポレート銀行(CB)という事情がある。大成は積極展開してきた海外工事の採算悪化などで09年3月期の連結最終損失が244億円と、7年ぶりの赤字に転落。企業のデフォルト(債務不履行)による損失から投資家を守る金融派生商品のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場で、破綻リスクの指標となるCDS参考値が急上昇するなど、マーケットの目は厳しさを増している。市場関係者は「みずほCBが水面下で清水に大成救済を働きかけているようだ」とまことしやかに話す。が、両社は経営統合の可能性を否定。「うちがどこかを救うことは絶対ない」と清水建設幹部は言い切る。こんな観測が囁かれる一方で、「清水ですら大 ………
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