「水商売」で関西再生めざすナニワの官民連合

2009年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

大阪市が中国など途上国向けの「水商売」に力を入れ始めた。関経連と共同で今春、北京で「水環境フォーラム」を開催。急速に都市化・工業化が進む中国では水不足や水質汚染が深刻化しているため、大阪市や地元企業がスクラムを組んで、淡水からゴミや砂を取り除いたり、海水から淡水をつくったりする「浄水・造水」、家庭や事業所にきれいな水を供給する「配水・給水」、検針・料金徴収などの「顧客サービス」、トイレや台所、工場などから出る汚水を浄化して川や海に戻す「下水処理」――という4大分野の技術ノウハウを中国側に提供し、包括的に業務を請け負う戦略だ。世界では仏ヴェオリアなどの「水メジャー」が寡占市場を形成しているが、その一角にナニワの官民連合が食い込もうという野心的な作戦だ。カネ儲けが下手な役所が、なぜ前面に出て中国に売り込むのか。日東電工や東洋紡など大阪出身企業 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。