ついに“Gフォン”登場 スマートフォン競争激化

携帯電話「HT-03A」

2009年7月号 連載 [PRODUCT Review]

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いよいよ日本のケータイ市場に第二の黒船、通称「Gフォン」が上陸する。Gフォンとは、グーグルが無料で提供するOS「アンドロイド」を搭載した端末を指す。開発コストを抑えられるため、多数のメーカーが採用すると予想される。国内の端末販売台数は、2007年度の5千万台超をピークに、今年度は3千万台近くにまで落ち込む見通しで、業界関係者がGフォンに寄せる期待は小さくない。

その今後を占う第1弾が、NTTドコモから発売される台湾HTC社製の「HT-03A」だ。もちろん、売りはグーグルのサービスとの高い親和性。Gメールやストリートビュー、ユーチューブなどに最適化された端末の動きはまずまずと言える。残念なのはグーグルのサービスとネット利用に特化したせいで、iモードなどドコモのオリジナルサービスが使えないこと。先行するアイフォーンとの差別化を図る意味でも非対応が惜しまれる。加えて、タッチパネルとトラックボールを使用する独特の操作には、若干の慣れが必要だろう。

ソフトバンクは6月26日にアイフォーンの新モデル「S」を発売すると発表。秋にはマイクロソフトの新OS「Windows Mobile 7」搭載端末の登場も予想される。au版Gフォンも年内にお目見えしそうだ。いよいよ“ガラパゴス”日本にもスマートフォン戦国時代が到来する。

   

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