有力OBが徒党を組んで「社長攻撃」。損保ジャパンとの統合も白紙になりかねない。
2009年7月号 BUSINESS
「2009年3月期の利益をかさ上げするために、損害保険金の支払いを4月以降に意図的に遅らせたのは違法行為。監査役は兵頭誠社長を含む全役員の責任を追及する訴えを起こすべきで、しない場合は株主代表訴訟を提起する」5月中旬、日本興亜損害保険に届いた株主代表訴訟の事前通告は、損害保険ジャパンと来春、経営統合を予定する日本興亜経営陣を激しく揺さぶった。というのも、この差出人は一介の個人株主や外資系ファンドではなく、日本興亜の常務やグループの日本興亜生命保険の専務を歴任した元役員。身内からの「宣戦布告」だったのだ。5月下旬に世間の知るところとなり、日本興亜は「違法行為の事実はない」とすぐに否定したが、元役員は7月11日までに監査役が動かなければ、自ら株主代表訴訟を起こすと通告しており、兵頭社長は6月25日の株主総会を前に「すごい爆弾を抱え込んだ」(日本興亜幹部) ………
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