2009年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
「まったくもってふざけた話だ」金融庁が信用金庫と信用組合の業務規制上の垣根を撤廃する方針を打ち出したことに、都内の大手信金役員は怒りをぶちまける。金融庁は、ともに中小・零細企業を取引先とする信金と信組に対して、別々の枠組みで法規制を行う意味がないと判断。むしろ、同じ土俵で勝負させることで、淘汰・再編を促進する考えを明らかにした。これに対して、信金業界からは「金融庁の方針転換は信金による信組救済の促進にほかならない」(業界関係者)と反発が強まっている。確かに信組の中央機関である全国信用協同組合連合会(全信組連)ですら、傘下の信組を救済する資金的な余裕がなくなっており、金融機能強化法に基づく公的資金注入による救済を検討する危機的状況に陥っている。「危ない信組にペイオフを発動して破綻処理するのはほとんど不可能。かといって信組業界には信組を救う ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。