皇太子を五輪招致の「切り込み隊長」にする傲慢無礼。そもそも失政隠しではないか。
2009年8月号 LIFE
東京都知事石原慎太郎は、2016年オリンピックの東京開催を公約に掲げて、07年に3選を果たした。この間彼は、皇太子を五輪招致運動に引き込もうと、執拗・強引に迫ったが、宮内庁は慎重な姿勢を崩していない。2カ月後の国際オリンピック委員会(IOC)総会で開催都市が決まるが、石原はその場で皇太子に誘致PRをしてもらいたいという。しかし皇太子には総会と重なって長崎県で開かれる全国育樹祭の予定がある。露骨な皇室利用、宮内庁幹部を“木っ端役人”呼ばわりする彼の言動は、公人としてはいささか品位に欠けないか。IOC総会はデンマークの首都コペンハーゲンで10月2日に始まり、立候補しているシカゴ、東京、リオデジャネイロ、マドリードの順にプレゼンテーション(招致演説)をする。持ち時間は各国1時間10分。その後、IOC委員107人による投票があり、日本時間3日午前1時半、開催地が決定する。皇太 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。