「私の姓は秦（はた）。始皇帝の秦（しん）と同じ字ですが、始皇帝が不老不死の薬を求めて家来（徐福）を東方の海に派遣したという伝説があります。それで僕も、不老不死とエイジフリーの会をつくろうと思ってるんです。僕の母校、慶應義塾の塾長になった清家篤教授の本『エイジフリー社会を生きる』の考え方と連携させたい」「実は僕も清家さんや島田晴雄さん（千葉商科大学学長）と同じく慶應大学経済学部で労働経済学を学んだ。私が今日あるのは、故川田寿教授のゼミに2年いたからです。川田先生は戦前、学生運動に関わり、米国に逃れてウォートンスクールで学び、労働組合運動に参加した。41年に帰国後、特高に逮捕されても屈しなかった。私も慶應卒業後すぐには就職せず、米国の大学のビジネススクールを経て、ニューヨークの会計事務所で経営コンサルタントになりました」「時代の先が少し読める ………