エネループバイク「CY-SPJ220」
2009年9月号 連載 [PRODUCT Review]
「省エネ」や「健康」を志向して自転車通勤するビジネスパーソンも今や珍しくなくなったが、現在の自転車ブームの中心はミニベロやクロスバイクなどのファッション性の高いモデルだ。一方で、その言葉の響きも手伝って「高齢者向け」「格好悪い」というイメージを払拭できなかったのが「電動アシスト自転車」。ブームの中にあって、いまひとつ蚊帳の外といった状況だ。
そんな電動アシスト自転車のイメージを一新するのが三洋電機が発売する「エネループバイク」シリーズだ。なかでも業界初の折り畳みタイプとなる「CY-SPJ220」は、性能・デザインともに次世代の電動アシスト自転車といえる出来に仕上がっている。
20インチの折り畳み式という外見からは、どうしても漕ぎにくく坂道に弱い印象を受けるが、前輪に搭載されたアシストモーターにより、ほとんど力を入れずにきつい傾斜も上りきれてしまうのには驚かされる。さらに、下り坂走行などで発電して走行距離を延ばす「ループチャージ機能」も魅力。乗り手が意識しなくてもいつの間にか充電されていて、これにより連続走行距離は最大約46㎞ほどになるという。
折り畳み式自転車にありがちな野暮ったさはなく、畳んだ状態もコンパクトで近未来的だ。ルックスも動作も軽快な自転車だから、秋の行楽の相棒にはもってこいだろう。