小泉を超える官邸主導に野心を燃やす鳩山。政策決定をすべて内閣に一元化するマニフェストをぶち上げたが……。
2009年9月号 POLITICS [「英国流」政治主導の野望]
民主党のマニフェストの表紙「今の特殊な日本型議院内閣制のシステム転換を成し遂げられるなら民主党への政権交代の意義がある。いや、その一点にしか意義はない」小泉改革にも深く関わった有力官庁のある事務次官経験者は民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)を一読し、こう言い切った。そして、声を潜めてこうもつぶやいた。「そのためには民主党が大勝ちし、蒔いた種は自ら刈り取るまで長期安定政権を築くほうが望ましい。細川護煕政権のように混乱し、すぐ自民党に権力が逆戻りするのは最悪だ」政官攻防史の裏の裏まで知り尽くす元次官。目を留めたのは月額2万6千円の子ども手当でもなければ、高速道路の原則無料化でもない。代表・鳩山由紀夫の大写しの顔と副題「政権交代。」の4文字が躍るマニフェストの表紙を1枚、めくってみる。次のページで、政策論の前に真っ先に目に飛び込むのは「鳩山政 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。