住友信託がひた隠す「子会社の闇」

危ないのはアイフルだけではない。バブルに踊ったファーストクレジットに「黒い紳士」が巣くう。

2009年11月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

住友信託銀行が揺れている。大口融資先の消費者金融大手アイフルがついに借入金の返済猶予を求めて事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を申請、住信が貸し込んだ908億円(子会社ライフ向け含む)もの債権が危機に晒され始めた。導火線に火がついた格好のアイフルだが、実は住信はもう一つの爆弾を抱え込んでいる。系列ノンバンクのファーストクレジットがそれだ。ただ、こちらの爆弾は質が悪い。何が飛び出てくるかわからない「ダーティー・ボム」だからである。住信がファーストクレジットを買収したのは2005年11月。日本長期信用銀行系列だったファーストクレジットは倒産後、米系投資ファンドであるローン・スターの下で再建を果たしていた。住信は1300億円という思い切った大金を投じて、それを傘下に収めた。その頃、世の中は再びやって来た地上げブームに沸いていた。小口の不動産担保ローンを主 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。