新銀行東京の受け皿にまたぞろオリックスが浮上

2009年11月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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石原慎太郎都知事の肝煎りで誕生した新銀行東京の受け皿にオリックスがまたぞろ浮上してきた。新銀行東京は開業以来、4期連続の最終赤字。不正融資の発覚や、金融庁から業務改善命令を受けるなど惨憺たる状況だ。6月に副知事の大塚俊郎氏を取締役会長に送り込み、さらに新生銀行の専務執行役だった寺井宏隆氏を取締役社長執行役員に招いた。寺井社長は就任の挨拶で「経営再建を軌道に乗せることが最大の使命」と述べたが、業界筋では「新銀行東京の受け皿を探すのが寺井氏の仕事」(メガバンク幹部)との見方がもっぱらだ。新銀行東京はこれまで、東京都の中小企業向け制度融資や都の外郭団体の制度融資の取り扱い、その関連の保証業務収入などで生きながらえてきた。なかでも都の公共事業を請け負う業者の工事代金の債権信託で、信託報酬と取扱手数料収入を得ており、これが大きな収入源になっている。 ………

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