2009年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
官民一体で開発を進める国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット」(MRJ)が米航空会社から初の海外受注を獲得した。受注残を一気に125機に積み増したが、採算ラインの350機には依然として程遠い状況。ロシア、中国の新興メーカーが低価格機で攻勢をかけており、商社筋は「燃費の良さだけでは商談で勝てない」と値引き販売の秒読みに入った。小型機市場で圧倒的なシェアを誇るカナダのボンバルディア、ブラジルのエンブラエルに対抗するため、開発主体の三菱航空機は基本設計の変更に着手。客室の拡大と100席機の追加投入に踏み切り、ようやく海外受注につなげた。江川豪雄社長は「これを機に世界販売に力を入れる」と意気込む。が、今回受注した100機のうち50機はオプション契約で「今後の経済情勢の変動でキャンセルもあり得る」(同社)。つまり仮注文に過ぎないのだ。MRJが搭載する米 ………
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