ただの労組出身議員ではない。民主党とトヨタ首脳のパイプ役を経産相に起用した目論見とは……。
2009年11月号 BUSINESS
新内閣で経済産業大臣に就任した直嶋正行氏(63)。2007年に参議院議員として初の民主党政策調査会長に就き、衆院選前は民主党マニフェスト作成の責任者を務めた。しかし、知名度は低く、大臣就任時には「直嶋、Who?」と囁かれた。経産相に抜擢された直嶋氏とは、いかなる人物なのか。直嶋氏は大阪府池田市の出身。1971年に神戸大学経済学部を卒業し、トヨタ自動車販売(現トヨタ自動車)に入社した。一橋大学と並ぶ「3商大」の一角、神戸大のOBはトヨタにも少なくない。直嶋氏は3人兄弟の長男として生まれ、若くして父を亡くし苦学した。定時制高校から神戸大に進んだため、入社時には25歳になっていた。トヨタでは中古車部など販売部門に勤務した。
自動車産業の現場で働いたのは10年足らず。80年から労働組合の専従となる。35歳の時だ。オールトヨタの労組を束ねる全トヨタ労連組織局長などを経て ………
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