三井住友がマツダの「嫁ぎ先」探し

エコカー対応の遅れが致命傷。メーンバンク主導で世界自動車再編の「台風の目」になるか。

2009年12月号 BUSINESS

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マツダが崖っぷちに立たされている。エンジンの改良技術や工場での積極的な「QC活動」などモノづくりには長けているが、自動車メーカーの生き残り戦略に不可欠な環境技術や新興国市場への展開で後れを取っているからだ。マツダは10月29日に発表した2010年3月期中間決算(09年4~9月)で、売上高が9903億円となり、前年同期比で37.1%減と大きく落ち込んだ。営業損益は607億円の黒字から221億円の赤字に転落。純損益も295億円の黒字から208億円の赤字になった。記者会見で、山内孝社長は「期初の見通しよりよくなった」と強調したが、販売、生産両面で相変わらず苦境が続いている。マツダの今半期の販売台数は前年同期比18%減の57万7千台。その内訳は国内が15%減の10万5千台、北米が21%減の15万8千台、欧州は31%減の12万3千台だ。ブランド力が高く、収益源になっていた欧州の不振が際立つ。欧州事業 ………

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