危なっかしい峰崎「新政府税調」

心意気ばかりで議員間の論議が迷走。結局、増税路線の財務省シナリオに乗るしかない?

2009年12月号 BUSINESS

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「自民党時代の二元的な税制調査会は、いろんな意味で混乱をもたらした。議員だけで構成された(新政府税調の)姿はまさに画期的だ」10月8日、新たな政府税制調査会の初会合に出席した鳩山首相は、一新されたメンバーの顔ぶれを見ながら、満足げに、こうあいさつした。これまでは、議員からなる与党税調と、有識者らで構成される政府税調という二つの税調があった。首相から税制改正の諮問を受けるのは政府税調だが、その答申はほとんど生かされず、税制改正の決定権は与党税調が握り、さらにその中の「インナー」と呼ばれる少数の族議員に委ねられていた。税制についてはこれまでも「政治主導」だったわけだが、インナーによる協議は業界団体の要望に基づいた利害調整が中心だった。納税者の目が届かない密室で300を超える租税特別措置、すなわち特定業界への「隠れ補助金」まがいの税制優遇が生まれ、 ………

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