PKOの小手先も、自己資本強化を迫られる銀行の増資ラッシュで吹っ飛ぶ。またも「国有化」の悪夢か。
2010年1月号 COVER STORY [日本景気の地獄変]
母親から5年間で9億円もの「子ども手当」を支給されている鳩山由紀夫首相のことだ。坊っちゃん宰相は実感がわかないのだろう。でも、この師走、ちょいと縄ノレンをくぐってみればいい。月曜ともなると客の影はまばら。東京の六本木や銀座でも人通りは減ったが、ちょっと都心を離れて横浜中華街を歩けば、午後8時過ぎにはゴーストタウン。街角景気のなかでも小売り・サービス業は、ひときわ身を切るような寒風が吹きすさぶ……。ああ、苛政は虎よりも猛し。いや、失政は虎よりも酷しか。まして為政者がそれを自覚していないとなれば、もっと悲惨である。「景気は回復しつつある」という公式見解を政府・日銀はまだ撤回していない。中小企業の現場や家計の実感とこれだけ乖離が広がったことも珍しい。しかし内閣府がまとめた11月の景気ウオッチャー調査(街角景気アンケート)でも、悲鳴が巷に溢れているで ………
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