三菱自動車を取り込みプジョーが狙う「アジア展開」

2010年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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三菱自動車が仏PSA(プジョー・シトロエングループ)の資本を受け入れる方向で提携交渉に入っている。多くのメディアは、資金援助が欲しい三菱と、電気自動車(EV)技術が欲しいプジョーの思惑が一致したという文脈で報じた。「日本のEV技術をカネで買うフランス」という図式を描こうとしているようだが、もう少しプジョーについて学んだうえで論評してほしいものだ。日本ではほとんど知られていないが、プジョーは90年代後半からEVの生産、販売を手がけており、官公庁や大企業向けを中心に6400台以上を生産してきた。09年も、三菱「i-MiEV」のOEM供給車「iOn」などを発表する一方で、国内のベンチャー企業と共同開発した小型ミニバン「ベルリンゴ」をベースとした新型EVを登場させている。またプジョーは元来、ディーゼルエンジンについて高い技術を持ち、三菱にも供給している。11年にはこれとモータ ………

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