2010年2月号 連載 [LOCAL EYE]
経営難で混迷を極める関空、伊丹、神戸の関西3空港問題で、大阪の橋下徹知事が大胆な提案をして地元で注目を集めている。関西の中心部の半径20キロ圏内に3空港が並存する過密ぶりは首都圏に比べて際立っている。本来、関空は伊丹の廃港を前提に開港されたものだから伊丹を廃港にし、その土地を売却して宅地や外国人教育などの特区として再開発。土地の売却益5千億円で大阪の中心部・梅田と関空をわずか7分で結ぶリニアモーターカーを建設しようという提案だ。リニアの建設費は4900億円で、国費などニューマネーをつぎ込まなくても伊丹の売却益だけで賄えるというのが橋下提案のミソだ。関係者の間に賛否両論が渦巻いており、うまく事が運ぶかどうかは不透明だが、検討に値する提案だろう。大阪府は政令市の大阪市と堺市を除く府下の市町村振興の責任をもつ役所であり、大阪府南部の泉佐野市の沖合にある ………
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