2010年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
米最大手デルタ航空と2位アメリカン航空の「日本航空争奪戦」は5カ月間の攻防の末、アメリカン陣営の航空連合「ワンワールド」が辛勝を収めた。決め手となったのは2月初めに日航に着任した稲盛和夫会長の「ご意向」。1月末まではデルタ陣営への移籍が有力とされたが、「ヒラメ体質の日航は、移籍リスクを懸念する稲盛会長の姿勢を感じ取り、一斉にアメリカンとの提携維持になびいた」(関係者)。日航や企業再生支援機構、日本政策投資銀行の関係者が驚いたのは「稲盛会長が就任時からアライアンス問題に詳しかった」点だ。「アメリカンとの提携では収益改善が十分ではない」「デルタが言うほどの収益改善は見込めない」――。稲盛会長はこうしたポイントを押さえ、日航担当者らを追及したという。それでは誰が軍師役に付いていたのか。その答えは大和証券グループ本社にほかならない。大和は京セラの主幹 ………
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