「台風の目」は公明党 新党・第三極と駆け引き

2010年4月号 連載 [政々堂々 第16回]

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7月の参院選をにらんだ動きが激しくなってきた。自民党から与党への鞍替えや自民党内の内紛モード、さらには公明党の民主党に対する思わせぶりな態度も加わって、永田町はそわそわと落ち着かない雰囲気である。「これからは政治家の運動神経が問われる。なにが起きても、ぱぱっと敏感に反応していかなくてはならない」(渡辺喜美みんなの党代表)いま進行中の永田町・霞が関の変化は「自民党をぶっ壊す」と言って登場した小泉純一郎政権以来の一連のプロセスであることがますますはっきりしてきた。なぜかと一言でいえば、小泉改革を出発点に「政官業のトライアングル」という政治構造が壊れてきた結果、政権交代を実現した小沢一郎や鳩山由紀夫といった民主党の主役でさえも、その古い政治スタイルが否定されてしまったからだ。小沢や鳩山はいずれも与党幹事長、首相として生き延びているように見える ………

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