「iPad」日本上陸の火種

グーグルもアドビも排除するジョブズの強欲。SIMロック解除にソフトバンクは戦々恐々か。

2010年5月号 BUSINESS

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4月3日、全米の家電量販店やアップルストアで、アップルのタブレット型情報端末「iPad」(アイパッド)が売り出された。07年から倍々ゲームでシェアを伸ばすスマートフォン「iPhone」の兄貴分だけに、恒例のお祭り騒ぎとともに狂喜乱舞する「アップル信者」の姿が各メディアで報じられた。発売前は「iPhoneを大きくしただけで新鮮味はない」とクールな意見もあったが、実機を手にとってみると、美しい筐体とマルチタッチ(複数の指を認識するアップルの特許)の滑らかで未体験の操作感に魅了されたユーザーは多いはず。まさに「スティーブ・ジョブズの魔法」である。発売から1週間で50万台を売る順調な滑り出しだった。その5日後にiPhone/iPad用の新OS(基本ソフト)や新サービスが発表される。今度は業界関係者が震撼させられた。モバイル・インターネットで世界の覇権を握ろうと、ジョブズのアップル ………

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