2010年5月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]
「雑誌不況」が喧伝されて久しい。なかでも苦境にあるのが月刊オピニオン誌だろう。日本の言論をリードし、知的階層に大きな影響を与えてきたが、老舗の「月刊現代」「諸君!」「論座」などが次々に休刊に追い込まれ、岩波書店の「世界」など、いくつか残った雑誌も販売部数、広告収入の減少で、どこも青息吐息だ。そんな最中、「文藝春秋」と並ぶ月刊誌の雄「中央公論」(中央公論新社)が、4月号で実にユニークな特集を掲載した。表紙の題字の下に赤文字でデカデカと刷り込まれた大見出しは「池田大作×茂木健一郎 科学と宗教の対話」。創価学会の名誉会長と、さまざまなメディアに登場する「売れっ子」脳科学者による異色の往復書簡である。これが凄まじい売れ行きを示したらしい。同誌によると、2人は対面したことはなく、08年から2年にわたって行われた各3通の書簡のやりとりをもとに特集は組まれ ………
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