李会長直属の元常務が自ら手がけた不正行為を洗いざらいぶちまけ、ベストセラーに。
2010年5月号 BUSINESS
韓国サムスングループのオーナーである李健熙(イゴンヒ)氏が3月24日、サムスン電子会長に復帰した。昨年夏に背任と脱税などで有罪判決を受けたが、年末に「大統領特赦」で復権。それからわずか3カ月の電撃復帰だった。とはいえ、李氏がすんなり「名誉回復」したとは言えない。復帰を見越したかのようにグループと李氏らの不正を洗いざらい記した暴露本が発売され、韓国でベストセラーになっているのだ。暴露本のタイトルは『サムスンを考える』。この本の衝撃度が桁違いなのは、著者が検事出身のサムスングループ元常務で2007年秋にグループを告発し、李氏を辞任させ、有罪にまで追い込んだ張本人の金勇澈(キムヨンチヨル)弁護士だからだ。金氏は、検事時代に全斗煥(チヨンドフアン)元大統領の不正資金問題などを捜査したこともある。1997年にサムスングループ入り。04年まで会長直属の構造調整本 ………
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