2010年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
ソフトバンクが、音響大手JVC・ケンウッド・ホールディングス傘下の音楽事業会社の買収を断念した。買収金額や買収後の出資比率をめぐり、双方の隔たりが埋まらなかったほか、「所属アーティストの反発」(投資銀行)が障壁になったようだ。ソフトバンクはJVCの音楽子会社「ビクターエンタテインメント」と「テイチクエンタテインメント」の各株式の過半数を5月中にも取得し、残る株式も年内に買い取って音楽事業に本格参入し、携帯電話やパソコン向けコンテンツを拡充する計画だった。テイチクは演歌色が強く、ソフトバンクの本命は若者に人気のサザンオールスターズ、SMAPの2枚看板を抱えるビクターエンタテインメントだった。ソフトバンクはすでにSMAPをライバルのNTTから引き抜き、CMキャラクターに起用するなど自らの陣営に取り込んでおり、「身売りに反対できる大物はサザンしかいない」(関係者 ………
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