業績悪化で790億円の損失。「30年一括借り上げシステム」は崩壊寸前。地主への家賃保証はどうなるのか?
2010年6月号 BUSINESS [懲りない「深山商店」]
アパート賃貸大手レオパレス21が追い詰められている。業績悪化に歯止めがかからず、2010年3月期(連結)の最終損益が790億円の赤字に転落する見通しだ。藤原紀香や松平健のテレビCMでお馴染みだったが、「敷金・礼金ゼロの部屋探し」というキャッチフレーズともども、最近はあまり見かけなくなった。2月に創業一族の深山英世(52)が社長に昇格して「背水の陣」を敷いたが、経営不安の噂が絶えない。5月7日、レオパレスは10年3月期最終赤字の拡大(351億円→790億円)と3年間で建築請負受注高の4割縮小などを見込む新たな中期経営計画を発表。2月の業績予想下方修正(最終赤字予想191億円→351億円)で一部のアナリストは「悪材料が出尽くした」とみていたが、業績の惨状は予想以上で二番底があった。株価は前日比30円安の548円に急落。巨額赤字計上により9月中間期時点で1410億円あった自己資本は半減。 ………
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