「親方日の丸」の日航幹部に稲盛会長が「洗脳教育」

2010年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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会社更生手続き中の日本航空が稲盛和夫会長への依存度を強めている。すでに乗務員や整備員などの間では「稲盛さんだけが現場の苦労を分かってくれる」との声が多数となった。さらに6月からは、稲盛会長の発案で幹部向けの短期講座が始まった。会長自身も教壇に立ち、経理、財務の基礎のほか、会長独自の経営哲学を浸透させようと懸命だ。短期講座には東京勤務の執行役員や部長らが出席し、1カ月程度かけて平日の早朝や夜間、土曜に数時間の講義を受けるようだ。稲盛会長は日航幹部について「今のままでは八百屋の経営も難しい」と批判するなど、国に依存した「親方日の丸」体質からの脱却を訴えてきた。幹部社員の意識改革を促すことが大きな狙いとみられる。しかし、面従腹背が日航の性癖。一部から「まるで洗脳教育だ」との批判も聞こえてくる。確かに稲盛氏はかつて仏門に帰依した身であり、優遇措置 ………

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