三菱自動車の支援めぐり「金曜会」御三家に温度差

2010年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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経営再建中の三菱自動車の支援をめぐり、三菱グループの金曜会御三家で温度差が生じてきた。10年3月期決算で、三菱商事が三菱自動車の優先株を減損処理する一方、三菱東京UFJ銀行と三菱重工業が処理を見送るなど、足並みの乱れが波紋を呼んでいる。三菱自動車は、総額で約4400億円の優先株を発行。御三家など三菱グループが中心に引き受け、財務基盤を立て直した経緯がある。しかし、三菱自動車は累積損失を解消できず、優先株の配当を見送ったため、三菱商事は株式の価値が毀損したと判断。監査法人のトーマツと相談し、優先株667億円の約42%に当たる283億円を減損処理した。三菱商事は自動車に益子修社長を派遣し、海外販売を支えてきた。減損処理に踏み切った背景には、「銀行主導の再編が一向に成就しない」(幹部)ことへの苛立ちもあるようだ。三菱UFJは御三家では断トツの約2600億円の優先株を ………

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