「小沢外し」仕組んだ「鳩・菅謀議」がまんまと成功

2010年7月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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「『小沢外し』の動きが進んでいるな」――。鳩山首相が辞任を表明した数時間後(6月2日午後)、小沢一郎民主党幹事長の側近はうめき声を発した。  その前日、輿石東民主党参院議員会長を伴い、小沢氏は鳩山氏と会談。そして、鳩山氏が不敵な笑みを浮かべて親指を立てた例の場面の後、真っ先に向かい合ったのは、誰あろう現首相の菅直人氏だった。その場で「こんなやりとりがあった」(民主党関係者)らしい。鳩山氏「私は辞めるので、その後を頼む」菅氏「わかったが、小沢はどうする。切ってしまおう」この謀議を察知した小沢氏側は「挙党態勢は崩れた」と慌てたが、後の祭り。代表選で反小沢勢力が雪崩を打って菅氏支持に回った。密会の謀議を証明するかのように、菅氏は6月3日の代表選出馬表明で、小沢氏について「しばらく静かにすることが本人や民主党、日本にとっていい」と言い放った。民主党関 ………

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