2010年7月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
菅政権の発足により、公明党・創価学会は戦略の練り直しを迫られている。自公政権時代に活躍した神崎武法元代表や太田昭宏前代表らを引退させる一方で、小沢一郎民主党前幹事長とパイプを持つ市川雄一元書記長を党常任顧問に復帰させるなど、公明党は参院選後の民主党との連携を睨んだ布石を打ってきた。ところが、鳩山・小沢ダブル辞任で羅針盤が狂った。とにかく菅首相は「日本の政治が公明党を通じて(支持母体の)創価学会という一宗教団体に支配されてはならない」と発言するなど創価学会に厳しく、「目の上のたんこぶに近い人。公明党元委員長の矢野絢也と近いのも許せない」(学会関係者)。とはいえ、現世利益を追求する組織政党が「いつまでも野党暮らしを続けるわけにはいかない」(公明党関係者)。仮に参院選で与党が過半数割れになった場合、菅政権はみんなの党や新党改革などとの連携に走 ………
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